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 交通事故後何年かすると後遺症が現れる?

 追突事故のあとなどに首や肩がこったりすることがあります。これは事故の際に頚椎が過伸展されて周囲の靭帯や筋肉が引き伸ばされたために生じる痛みであることが多く、通常は短時日でなおります。ところがすっかり良くなって、あとはもう医者にかからなくていいですよと患者さんに話しますと、交通事故の患者さんに限って、あまり喜ばれず、何年かしてまた症状が出ることはないだろうかと心配する人がいます。

 あるいは昨日から急に肩がこるようになったという患者さんから、若い頃に追突されたことがあるがそのせいだろうかと聞かれることがあります。

 首や肩がこるのは事故のせいばかりでなく寝違えただけでも起こりますし、何か根をつめた仕事をしたあとにもよく起こります。特に加齢とともに頚椎の椎間板や周囲組織の変性が進みますと肩もこりやすくなります。

 何か不思議なことがあるとその原因を知りたがるのは人間の本性なのかも知れません。どうしても原因が分からないときには適当な想像上の原因をこじつけてでも自分の気持ちを納得させておかないと落ち着かないような気になりがちです。昔から最初の人間がどうして生まれたかとか、天地創造に関する神話や伝説が世界中の民族の数だけ生まれたのもそのせいでしよう。あるいは前にあったことをなんでも後から起こったことの原因にしてしまうのもよくあことです。

 てるてるてるぼうずをつるした次の日に晴れになったらそれはてるてるぼうずのおかげというのとおなじことです。その上肩凝りを事故のせいにすると、毎日何十年もごろ寝をしてテレビを見ていたせいだと考えるよりも自分の生活習慣を改めたりといった面倒なことも必要ありません。そして事故のせいだと思い込んだ人は大勢の人の同情を得ようとどんどん吹聴するもので、事故のあと何十年もして後遺症が現れるという噂が広がったのではないかと思います。

 何年か先に自分が生きているか死んでいるか誰にもわかりません。風邪が治ったときに何年か先にまた風邪をひくのではと心配したりする人はいません。長生きさえすればいつかはまた風邪もひくでしょうし、いつかは肩もこるようになるでしょう。事故の症状がなおったら素直に今なおったことを喜んでいいのではないでしょうか。
 


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